名古屋の転職支援プロが教える転職ルール

名古屋で転職支援12年の経験を活かして、他では聞けない名古屋の転職にまつわる話を書いています。

【経営者、採用担当者向け】体育会学生のどこに採用価値があるのか?

名古屋の転職コンサルタントのタカシです。

 

 

 目次

 

■体育会系出身の学生の良さとは?

最近、体育会系出身者との面談機会を何度かいただきました。大学まであるスポーツに打ち込み続けてきた方々。いわゆる体育系の人材ですね。

企業評価は総じて高いのですだが、何が凄いのか、その内容を少しずつ理解できて来たので、その点を今日は書いていきたいと思います。
一般的には、負けず嫌い、根性がある、ノリが良い等メリットは様々出てくるのですが、総じて一番魅力として感じるのは、現状を好転させるために、何を課題と捉え、課題にたいして、どう行動してきたかということを継続し続けてきたかを言える点だと思う。

 

■社会人に転用できるスキルを持っている

 

 

具体的には是非、プロサッカー選手、中村俊輔の記事を是非読んでいただきたいです。
これを読んで自分の中で言語化できた節があります。

 

the-ans.jp

この記事の肝は

自分で、行動して、気づいて、策を練って、行動し続けたから中村俊輔の今があるということです。


このスキルは間違いなく社会人になっても通用するスキルです。昨今、若手の育成において、どれだけ伴走してあげて手取り足取り教えられるかが、教育の肝といわれています。これは確かにそうで、背中を見て覚えろとか・盗めはもはや死語に近いのが私の感覚です。若手社員の定着に直結する話です。

 

がしかし、この教え方は受け身がベースになってくるので、成長には時間がかかります。そして、教えると同時に若手社員にとってもに魅力的な会社であり続けないといけません。この時間を短縮するためには、中村俊輔のように、課題に対して、何を感じ、どう行動するかが根幹では理解している学生の方が立ち上がりは早くなります。

 

■社会人に転用できるスキルを持っている

そのため、この志向を持っている方が相対的に多い、体育会系人材はより人気なのだと最近感じています。これはスポーツに限らず、この体験・経験が身に付いている方はポテンシャルは高いと感じます。


もちろん、言われたらそんなことはわかっている話だとは言われるかもしれませんが、体育会系学生=中村俊輔ではないので、この見極めは意外とできる人は少ない印象を受けます。少なくても面接の1時間だけでは見極めにくいです。

 

なぜならば生い立ちや考え方の背景にある出来事等多岐に渡り話を聞かないといけないからです。そして、見極めが難しいと僕が考える要因はもう1つあると考えます。


自分で考えてきたわけでは無く、コーチや監督に言われたことだけをやってきた選手もいるということです。言葉を選ばず言えば、自分では考えられず思考停止の体育学生もいます。この層は負けず嫌いや根性はあるものの、自走能力が低い懸念があります。


こういう学生はトップダウンの環境であれば成果を上げられると思いましが、ボトムアップの環境にはめっぽう弱いと個人的には感じます。これは社会人の経験も一緒で、トップダウンで仕事をし続けた人は、スピード対応や対応力には定評があるが、自分で考えて動くということについては、苦手というケースも多いです。

 

■見極めの難しいところ

更に体育系学生の難しいところは、この自分の強みを発揮できていたとしても、言語化できて、転用性も伝えられる学生は本当に少ないということです。言語化できている学生は地頭が大変良い方です。多分全国でも上位クラスの結果を出している方だと勝手ながら思います。ただし、チームスポーツだと一概に優秀とは言えません。

 

つまり、見極めは企業が実施しなければいけません。しかしながら、実際には体育会系で結果も出しているから優秀に違いないというイメージで採用しているケースが多いように思います。そのため、体育会系で活躍できていない場合は、実は自走できていなかったタイプだった方という気がします。

 

■見極めの難しいところ

 

 何が言いたいかというと、体育会系だから、大手出身だから、ベンチャー出身だからという大枠で人をラベリングするのではなく、その人の働いてきた環境、土台等をきっちりとヒアリングしたうえで、判断することが必要で、そういう判断が必要ということです。


我々のような人材紹介会社もその見極めのエビデンスになれるような介在価値が必要だなとも思います。まだまだ人材業界も奥が深いなと思った12年目の初春で、もっとそういった見極めの勉強もしてかなければと感じています。

 

名古屋住みの転職コンサルタント タカシ