はやり35歳以上の転職は難しい
おはようございます！名古屋のキャリアコンサルタントの金子 玄です。
今週はだいぶ冷え込むみたいですね。
今日はさすがに私もコートを着て、出勤しました。
皆さんも、風邪を引かないようにお気を付け下さい。
さて、今日は転職における年齢のお話。
35歳以上の転職の詳細
世間で言われているように転職の平均年齢は徐々に上がっています。
私自身もこの実感はあります。
実際、一昨年位から少しずつ35歳以上の方の転職を支援するケースは増えて来ました。
ニーズの背景は主に２つあると考えています。
１、即戦力ニーズの需要
企業としては、新卒から育てていくゆとりはなく、市場のスピード感に対応する為、
即戦力となる人材を求めています。そのため、年齢よりも経験が重視される傾向にあります。主に決定している求人もこのニーズが多いです。
２、若手社員が採用できないための応募スペックの緩和
これは、ここ1年で増えてきた印象があります。多くの企業の欲しいターゲットは25～32歳位までですが、このゾーンの採用は非常に採用競合が多く、採用の取り合いになっていますので、また第二新卒も同様の状況の為、それらのターゲットを採用できない企業が年齢上限のアッパーを上げているケースがあります。
しかし、このケースの場合、総論賛成、各論反対という企業も多く、年齢を上げてもなかなか入社までは至らないケースが多いのが実態です。
いったい、何が原因なのでしょうか？
年齢が高いと決まらない理由
お客様からいただく回答としては下記が多いです。
１、年収条件が折り合わない
元々若手の採用を考えている背景として、給料の安さを考えられているケースも多いです。
年齢相応の方にはそれなりの年収を払わなければいけないという概念を持っている企業もあります。
他方で、年齢給を支払う企業も少なくなっていますので、
実際の給料提示はそう高くはありません。そこで求職者との合意点が見いだせず、
採用に至らないケースがあります。
中には、本人が給料ダウンを承知して、納得していたとしても、
企業側がその求職者の方の生活を考えて、ダウンさせるのは忍びないと考え、お断りするケースもあります。
２、求職者の伸びしろの少なさ
一般論として、人間年齢が高くなると、新しいことを吸収することが難しくなっていきます。
この点を鑑みて、新しい仕事の場合、その吸収力を懸念して採用しないケースは珍しくありません。実際、採用したけれど、思うように仕事を憶えてもらえなかった苦労されている経験のある企業は意外と多いです。
これは意欲だけでは測れない側面があるため、面接のやり取りだったり、今までの職務経歴から推察され、判断されるケースが多いです。
３、戦力になるまでの期間の長さ
上記で即戦力のニーズ増という話をしましたが、即戦力とはならず、即戦力になるまで、多少期間がかかる場合、企業としては、即戦力になった時の年齢を懸念します。要は即戦力になった時にはさらに年齢を重ねている訳で、その数年後の年齢を想定して、お見送りというケースも珍しくありません。
35歳以上の転職は厳しい
以上のことから、転職決定は増えているものの、
まだまだ35歳以上の転職は相変わらず厳しいものだと実感しています。
35歳以上の転職の前提は
今までの経験を活かし、それが企業から求められ、必要とされる企業への転職を。
が原則です。この原則外の転職は基本的に正直難しいです。
35歳未満の方が今すべきこと
私も35歳ですので、市場価値で言えば、無きに等しいので人の事は言える立場ではありませんが、
35歳未満の方に考えて欲しいキャリア意識としては、
自分が35歳になった時に、例えば、同業から入社してほしいと声がかかる人材になるためには、今の自分はどのようなスキルが足りないかというのを仮説を立てて、日々の仕事をしていっていただきたいなと思います。
これは、自分自身の中でも想像できることも多く、キャリア形成のセルフチェックとしても使えるので、是非、活用いただきたいです。
それでもセルフチェックが難しい方は、私にご相談ください。
寒さに負けず、今日も頑張りましょう！
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